私は60歳にして初めて、感動のお菓子を味わいました。そのお菓子とは「ダックワーズ」。
実は以前の私は、風味が薄くて、フワフワ系のお菓子、溶けてしまう食感のお菓子は苦手でした。しかし、日本に1店舗しかない東京の代官山「イルー・プルー・シュル・ラ・セーヌ」のダックワーズを口にした時、初めて「美味しい!」と感動してしまいました。
お菓子に、こんなに豊かな食感、しかも五感を刺激する深い味わいがあることを初めて知った瞬間ー。
それが、それからの2年間、東京のイルー・プルー・シュル・ラ・セーヌお菓子教室に通い続けるという大きな挑戦のきっかけとなりました。
それまでの私は40年間、管理栄養士として、「おいしくて体にいいもの」を心がけてきました。
栄養の仕事に携わってきたこともあり、私なりにお菓子作りには自信があったのですが、東京の教室では、材料の混ぜ方ひとつをとっても、常識とは全く違ったものであり、だからこそお菓子作りの「正しい技術」や「考え方」に魅了され、感動することの連続でした。
私は、この感動を私なりに多くの人々に伝えられたらーと思い、栄養士としての経験と、「イルー・プルー」で学んだお菓子の技術を生かし、2015年、故郷である佐賀県伊万里市にフランス菓子専門店をオープン致しました。
お客様の笑顔と「美味しかった」のお声を励みに頑張ってまいりますので、これからもどうぞよろしくお願い致します。
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